2025/09/15公開
車とポールの衝突解析 - OpenRadioss
「Yaris impact on pole at 40km/h」という例題をやってみたいと思います。
こちらもフルビークルモデルの解析で、100万要素越えの大規模モデルです。
解析を行うには高スペックのPCが必要になると思われます。
現実的な時間で解析を終了させるために解析ファイルを少し修正してやってみましょう。
解析モデルのダウンロード
解析モデルはこちらからダウンロードできます。
Yaris impact on pole at 40km/h
https://openradioss.atlassian.net/wiki/spaces/OPENRADIOSS/pages/10518529/Yaris+impact+on+pole+at+40km+h
解析実行
ダウンロードしたファイルをそのまま流すと解析終了予定時間が150hになってしまいました。
なるべく長い時間の挙動を見てみたいですが、一晩程度で終わる長さに調整してみます。
解析ファイル内のパラメータを少し変更します。
「IMPACT_YARIS_POLE_40kmh_0001.rad」を開いてみると5,6行目が以下のようになっています。
#FINAL TIME OF THE SIMULATION - TO BE MODIFIED
1
これは、0~1[s]まで解析を行うという意味になります。
私の環境では、この解析をフルで流すと150h時間ほどかかるようだったので、1/10程度にすれば15hとなり一晩あれば終わりそうです。
途中で衝突が入ると負荷が上がりそうなので、もう少し短めにして0.08[s]まで解析を行ってみます。
上記の部分を以下のように修正します。
#FINAL TIME OF THE SIMULATION - TO BE MODIFIED
0.08
なお、ダウンロードしたファイルではH3D FILES方式の出力なっていますが
前回までと同じANIM形式で出力したいので「OUTPUT TIME STEP」の箇所を全てANIM形式の記述に修正します。
前回の「NEON1M11_0001.rad」のものを全てコピー&ペーストすればOKです。
また、解析時間を短くしたのでアニメーション出力頻度の箇所は以下のように修正します。
/ANIM/DT
0 1e-03
TFREQを0.001にしました。
これで80フレーム出力されます。
前回同様、フレーム数を増やすほど滑らかなアニメーションになりますが、ファイル容量が増大するのでこれくらいにしておきます。
予備解析の実行
長時間の解析をいきなり実行するのは危険です。
解析ファイルの記述にミスがあると意味のない解析を一晩行う事になってしまいます。
まずは1/10ほど流してみます。
IMPACT_YARIS_POLE_40kmh_0001.radを修正します。
#FINAL TIME OF THE SIMULATION - TO BE MODIFIED
0.008
これなら私の環境では1時間ほどで解析が終わります。
予備解析の結果アニメーションはこんな感じです。
#OpenRadioss Example of Yaris impact on pole at 40km/h
— OpenSourceLab (@cae_labo) March 3, 2025
ANIM file output instead of h3d to see stress contours.
(then convert to vtk for #ParaView) pic.twitter.com/arAo7cDRj9
10フレームだけのアニメーションですが、車が動いてポールとの接触も入っています。
解析ファイルの記述にミスはなさそうなので、解析時間を0.08[s]に戻して本番解析を流してみます。
解析結果
解析の結果アニメーションです。
フロント部分にポールが深くめり込み、ポールが根元が破断して移動していく様子が分かります。#OpenRadioss Yaris impact on pole
— OpenSourceLab (@cae_labo) March 5, 2025
.vtu (zlib compressed) is much faster than legacy vtk
and requires about 1/5 the capacity#ParaView #FEM pic.twitter.com/WQHbkKp2bu
解析時間は12時間ほどで、一晩流して終了していました。
以上、例題「Yaris impact on pole at 40km/h」の紹介でした。
